2026年、税金が動く日をまず押さえる
2026年に、あなたの店の商売へ直に効く制度変更は、税金まわりに集まっています。まず押さえるべきは次の3つです。
| 日付 | 変わること | 内容 |
|---|---|---|
| 2026年 3月31日 | 自動車税・軽自動車税の環境性能割を廃止 | 車を買って登録するときにかかっていた「環境性能割」が、この日でなくなります。あわせて「自動車税種別割」は「自動車税」、「軽自動車税種別割」は「軽自動車税」に名前が戻ります。 |
| 2026年 4月1日 | 軽油引取税の暫定税率分を廃止 | 軽油にかかっていた上乗せ分(1リットルあたり17.1円相当)がなくなります。 |
| 2026年 5月1日 | 重量税のエコカー減税の基準を引き上げ | 減税・免税の対象になる燃費の基準が厳しくなります。これまで減税だった車種が外れることがあります(適用の期限は2028年4月30日まで延長)。 |
国土交通省「自動車関係税制について」および令和8年度税制改正の大綱(2025年12月26日閣議決定)をもとに作成(2026年6月3日確認)。
それは、店頭でどう効くか
この3つは、お客様への説明と、店の見積もりに直に響きます。
- 3月までに登録すると得な車がある。 環境性能割は2026年3月31日で廃止です。判定は契約日や納車日ではなくナンバーの登録日でみます。3月のうちに登録が間に合うか、4月以降になるかで負担が変わるので、年度末の商談では登録日を見ながら案内します。
- 5月以降に重量税が増える車種が出る。 エコカー減税の基準が5月1日から厳しくなります。これまで「減税対象です」と案内できた車が、5月以降は外れることがあります。対象かどうかは、国土交通省の減税対象一覧で車種ごとに確認します。
- 税の名前が変わる。 「自動車税種別割」は「自動車税」へ戻ります。請求書や案内の表記も合わせておくと、お客様が戸惑いません。
燃料の税は、どう下がるか
燃料にかかる税の上乗せ分(暫定税率)も、2段階でなくなります。
- ガソリンは2025年12月31日に廃止済み(1リットルあたり25.1円相当)。
- 軽油は2026年4月1日に廃止(1リットルあたり17.1円相当)。軽油は都道府県の税のため、年度の区切りに合わせて廃止の日が後になりました。
店の代車やレッカー車、運搬車の燃料費、それに運送業や農家のお客様の負担にも関わる話です。軽油を多く使うお客様には、4月からの負担が変わる点を伝えておくと、点検や乗り換えの相談のきっかけにもなります。
主要な統計は、いつ発表されるか
経営の判断材料になる統計は、発表の時期がだいたい決まっています。一年の予定表に入れておくと、毎月の数字を追いやすくなります。
| 指標 | 発表元 | いつ出るか |
|---|---|---|
| 新車の販売・登録台数 (普通・小型) | 日本自動車販売協会連合会(自販連) | 毎月。翌月のはじめに速報 |
| 軽自動車の 新車販売台数 | 全国軽自動車協会連合会(全軽自協) | 毎月。翌月のはじめに速報 |
| 中古車の登録台数 | 自販連(登録車)・全軽自協(軽) | 毎月。翌月の中ごろ |
| 自動車の保有台数 | 自動車検査登録情報協会(自検協) | 年1回(毎年3月末時点)。分析レポートは例年10〜11月ごろ |
| 整備業の経営・人材の調査 (実態調査・整備白書) | 日本自動車整備振興会連合会(日整連) | 年1回。調査の概要は例年1〜2月、白書は例年4月ごろ |
各団体の公表ページをもとに作成(2026年6月3日確認)。発表日が固定されていない指標は、過去の発表実績から「例年◯月ごろ」と記載。
統計を、店の判断にどうつなげるか
数字は見るだけでは動きません。判断の節目につないで初めて効きます。
- 新車・中古車の販売台数(毎月)は、地域の需要の流れを見るのに使えます。前年の同じ月と比べて、仕入れや展示の台数を増やすか減らすかの目安にします。
- 保有台数(年1回)は、地域にどれだけの車があるか、つまり車検や整備の母数です。商圏の大きさを測るのに向きます。
- 整備業の経営・人材の調査(年1回)では、整備の売上の伸びや、整備士の不足の度合いがわかります。自分の店の数字と見比べて、採用や工賃の見直しの根拠にします。
まだ確定していない、確認が要ること
このカレンダーには、はっきり日付が決まっているものだけを載せています。一方で、2026年に関わるかどうかを一次情報で確定できなかったものもあります。推測で在庫や設備を判断しないよう、確定分と分けて並べます。
- 軽自動車のOBD検査の対象が、2026年にどこまで広がるか。 OBD検査自体はすでに始まっていますが、軽の対象となる型式が2026年にどれだけ増えるかの具体的な日付は、今回の一次情報では確認できませんでした。軽自動車検査協会で対象型式の更新を確認してください。
- 特定整備(電子制御装置整備)の認証の追加措置の有無。 移行のための猶予は2024年3月末で終わっています。2026年に新しい期限があるかは、今回は確認できませんでした。
このあたりは、軽自動車検査協会や国土交通省に直接確かめてから動くのが安全です。確かめたうえで判断します。
よくある質問
出典
- 国土交通省「自動車関係税制について(エコカー減税、グリーン化特例 等)」 mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr1_000028.html (2026年6月3日確認)
- 国土交通省「令和8年度税制改正の大綱(抜粋)」 mlit.go.jp/jidosha/content/001979139.pdf (2025年12月26日閣議決定/2026年6月3日確認)
- 資源エネルギー庁「ガソリンの暫定税率(当分の間税率)の廃止について」 enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/zanteizeiritsu.html (2026年6月3日確認)
- 日本自動車販売協会連合会(自販連)統計 jada.or.jp/pages/54/ (2026年6月3日確認)
- 全国軽自動車協会連合会(全軽自協)統計 zenkeijikyo.or.jp/statistics (2026年6月3日確認)
- 自動車検査登録情報協会(自検協)統計 airia.or.jp/publish/statistics/index.html (2026年6月3日確認)
- 日本自動車整備振興会連合会(日整連)統計・白書 jaspa.or.jp/member/data/whitepaper.html (2026年6月3日確認)
税制の施行日は令和8年度税制改正の大綱と各官庁の公表にもとづきます。統計の発表時期は過去の実績からの目安を含みます。判断の前には各機関の最新ページで再確認してください。